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静岡 山の文化交流センター

令和3年(2021)年度事業活動報告

   


1、総括
  静岡県や静岡市の補助金や外郭団体の助成金取得が軌道に乗りつつある。
  一方、協同組合静岡流通センターの依頼を受けて開始した
  「流通センターの森づくり事業」は寄付金に見合う作業サービスの提供で
  順調に推移している。
  民間からの助成金は、2021年8月に申請し、採用された
  イオン環境財団からの68万円が2022年3月に振り込まれ、
  「川合山の森づくり事業」に来期5月から充当される。
  民間企業からの寄付金は、中外製薬、永山 治氏(中外製薬名誉会長)、
  日星電気、ホテル翠紅苑(寸又峡温泉)、
  ヤマエイ長島建設(井川)等から協力をいただいている。
  我々は、ボランティア作業といえども、無償でお願いするのは、
  時代に合わない、と考えており、
  半日(3時間作業)1000円から2000円の作業手当てを支払っている。


2、静岡県知事から“静岡森づくり貢献証”マスター(最高位)交付(令和3年度)。
  マスターとは、地域住民や団体、企業等と提携した活動を主導する、
  または先進的な活動を行なっており、
  森づくりを通じて地域の中核を担う団体であることを示しています。


3、静岡流通センターの森づくり事業。
  年間100万円の寄付を受けて、
  それに見合うサービスを提供する約束を果たす活動を展開した。
  5ケ年計画の初年度である。

  ①ポロタン栗圃場整備:
   2021年4月1日、石と岩盤の緩傾斜地に苦労して深さ60cmの穴を掘り、
   所定の肥料を入れて、4月26日にポロタンポット苗23本、
   ポロスケ7本、美玖里6本、利平8本を植えた。
   その後、適宜下草刈りを繰り返したが、岩盤が優勢の穴の苗は枯れた。
   10月中旬から活着した苗の周りに竹粉散布(センダン草の育成防止)を始めた。
   2022年3月中旬まで散布を継続したが、
   竹粉層の薄い所は草が顔を出してきた。

  ②擁壁の灌木処理
   森づくりに直接関係はないが、
   メイン道路に面した擁壁の灌木処理(美観を損なう)を依頼され5月に実施した。

  ③下草刈り
   4月〜6月は、3月に植栽した広葉樹の下草刈りに集中。
   9月〜11月は、梅園、栗圃場、植栽地など行った。

  ④竹林伐採
   10月中旬開始。
   ヤギ小屋近くから柵を外し、斜面の竹林に着手した。
   伐採は比較的簡単だが斜面からの竹の持ち出しに苦労した。
   2022年3月中旬まで継続した。延動員数200人以上、
   約1000坪の伐採は一段落し、破砕機稼働による竹粉の圃場散布も一段落した。
   破砕機の使用に不慣れなせいか、エンジンが焼け、現在点検中。

  ⑤植樹(広葉樹)
   毎年3月に行う。
   今年は3月19日、大小の根巻き苗100本を15人で、
   新造成山路(全長450m)沿いに、植栽した。
   地盤の弱そうな個所には欅3m苗を10本植栽した。

  ⑥植林(広葉樹)
   公益財団法人三菱UFJ環境財団による苗木代金助成は、
   静岡県当局からの連絡で実施され、
   富士種苗組合の苗木(620本)と
   清水森林組合の苗木(根巻き苗15本)に適応された。
   寝巻き苗は3月27日に植栽され、
   植林苗は期を挟んで4月9日、21人で実施された。


4、坂の上、大平見、植林体験実施(第3次)
  2022年3月13日、26人で実施された。
  公益財団法人静岡県グリーンバンクの助成
  緑の募金(25万円)によるプロジェクト。
  広葉樹600本(コナラ200、山栗200、山桜200)と
  根巻き苗15本(紅葉5、唐楓5、白樫5)を植え込んだ。
  今回で、尾崎林業の植林は終了し、あとは育林である。



5、光岳登山ルート整備事業(第3次)
  2018年に開始された当該ルート整備事業は、
  初年度は寸又川左岸林道からの尾根筋、三方嶺北側までの
  標識づけ(マーキング)が行われた。
  翌年は光岳から尾根筋を下りながらマーキングが行われ、
  大根沢山まで実施された。
  そして第3回目の今回は、寸又川左岸林道から尾根筋を登り、
  光岳までの全ルートの踏破によるマーキングが行われた。
  その結果見えてきたのは、ルートの長大さのみではなく、危険箇所もあり、
  季節によっては水場の確保に難の生じる可能性も指摘された。
  従ってこのルートを中級登山者の汎用ルートに採用するには
  途中に避難小屋等が必要であるとも指摘され、
  その場所の位置等についても検討されたが、
  大根沢山付近ルートの危険箇所の克服が鍵となる新たな問題も提起され、
  現状のままでは汎用ルートとして
  山岳雑誌に紹介するには問題があるとの認識に立ち至った。
  まことに魅力的なルートではあるが、
  大学山岳部等の力のある団体以外に当該ルートを積極的にPRできないことから、
  この事業は今回をもって終了とし、
  今後は地元川根本町の
  一般社団法人南アルプスクラブに事業を引き継いでもらう事となった。


6、川根ネイチャーガイド研修事業(樹木学)
  山犬段への山道の崩落補修工事が遅れており、
  実施が実施がのびのびになっている。
  役場の建設課の許可が得られれば実施できる。
  講師:飯尾准教授(静岡大)。
  川根には20種類以上の楓があると言われている。
  地元の植生の主要な樹木に関する名前と特徴を学ぶ研修である。



                     


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